本書は、多様性に富む機械加工部品についての標準的原価計算を素早く、確実に行うために、いろいろな旋削加工機、フライス加工機、穴明け盤、研削盤、その他特殊加工の分野に及ぶまで広範囲にわたり、工程設計技術の体系化から、加工工法の選択法、加工条件の決め方、刃物特性条件、材料披削性などの諸条件を導き出す技法とデータベースを掲載し、これらデータベースを緒元に標準加工時間テーブルとしてまとめてあります。また材料情報の基準データ、加工費率(賃率)についても加工機械ごとに標準データを掲載してあり部品の標準原価を速やかに査定評価することができます。作る立場、買う立場での目標工数設定や調達コスト算定用に開発設計者、生産管理者、生産技術者、調達管理者、品質管理者の実践マニュアルとして、ご活用いただけます。
「第1章」「標準原価計算理論」では、グローバルコスト対応としての標準原価計算理論(標準時間論、加工費率論、材料計算理論、管理間接計算理論)を体系化してあります。
「第2章」「材料・加工費率テーブル諸表」では、標準材料費計算に求めらる材質特性、物性研究から得られた材料、材質の選択、技術性、経済性を勘案した材料歩留り計算基準及び加工費率データについて著してあります。
「第3章」「工程設計技術基準」では、物づくり工法研究からの最適工法選択、加工工程の設計法、加工工程とツールから得られる加工条件の決め方、加工時間計算方法など科学的、統計的データを裏付けに基準制定してあります。
「第4章」「機械加工時間テーブル諸表」工程設計技術基準データを緒元として、いろいろな加工工程について、材料特性ごとの原価計算テーブルが著してあります。
「第5章」「標準原価計算運用の実際」標準原価計算テーブル(データベース)活用により、現場ラインへの標準原価(標準時間・標準工数)の投入法、標準原価と実際原価の把握から製造工程上の課題を定量的かつ工程箇所別に識別する方法について著してあります。
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沖縄県宮古島市下地字与那覇出身 法政大学卒 日本電気(NEC)、日本精密機械㈱、ジエムコ日本経営・経営コンサルタントを経て,現在、工業物理学作家。
IE、VE/VD、PFM技法を駆使した製品設計時点に於けるコストのデザイン指導やIT・プロフィット・フロント・コストローディングシステム(PFM)の開発,工法・工程設計技術の指導,開発技術購買の指導, 工場管理最善化指導コンサルティングなど,徹底した三現主義を指導理念に、世界市場に於けるもの作り基準データベースを中核に工場管理会計、管理工学の実践指導グローバルエンジニア。
高度ポリテクセンター・コスト工学講師。東京都大田区田園調布在住。
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