本書は、開発設計で創り込まれ生産技術で精査された必達原価である標準原価データと製造仕様書(指図書)を受けて、与件である原価保証実現のための最善化技法について著してあります。最善化とは最経済的な行いをいい、伝統的な「やってみて、つぶしてみて、だめならそれから考えれば良い」とした事業のあり方をあらため、物づくりする前に予見できるであろう機会損失(ムダやロス)は源流から現場まで徹底して排除したあとで物づくりすべしとした考えに立脚し、その技法の数々を著述してあります。原価管理、生産管理、生産技術、購買担当者の実践マニュアルとして、ご活用いただけます。
「第1章」「工場の管理最善化技法」では、製造現場に於ける最善化活動は組織的にどう進めたら良いか、何を、どうすれば必達コストを満足する物づくりができるかについて現場の直接工、リーダー、管理監督者の取り組むべき術について著してあります。
「第2章」「工場のIE的最善化技法」では、物づくり工程についての最善化法について、ムダやロスなどの問題点抽出法とその解決策について具体化してあります。
「第3章」「工場のVE的最善化技法」では、単なる分析手法では補いきれない管理手法として製造現場にVE手法を持込みデザインアプローチで最善化を目論む術について著してあります。
「第4章」「工場のQC的最善化技法」では、品質面から見た原価要素について、より良い物づくりをするためにISOの改変、品質分析からの工程設計のあり方、測定方式などについての最善化策について、その術を著してあります。
「第5章」「外製調達の最善化技法」では、物づくりの多くを担う外注先に対し、運命共同体としての経営水準の高め方や指導方法、政策的な商談のあり方、有利購買情報の共有化による「安い買い物」方策について著してあります。
「第6章」「原価水準の最善化技法」では、開発設計と生産技術から流し込まれ目標原価とされた原価と実績原価との差異把握と未達方策、その具体化のためのアイデア発想法や経済性評価法、最善化活動によって生み出された最適原価情報のフィードバック方法などの最善化方策について記述してあります。
◇ 書籍購入前にパンフレットで内容見本をご覧下さい。◇
沖縄県宮古島市下地字与那覇出身 法政大学卒 日本電気(NEC)、日本精密機械㈱、ジエムコ日本経営・経営コンサルタントを経て,現在、工業物理学作家。
IE、VE/VD、PFM技法を駆使した製品設計時点に於けるコストのデザイン指導やIT・プロフィット・フロント・コストローディングシステム(PFM)の開発,工法・工程設計技術の指導,開発技術購買の指導, 工場管理最善化指導コンサルティングなど,徹底した三現主義を指導理念に、世界市場に於けるもの作り基準データベースを中核に工場管理会計、管理工学の実践指導グローバルエンジニア。
高度ポリテクセンター・コスト工学講師。東京都大田区田園調布在住。
>創作変遷はこちらCopyright (C) 日本コストエンジニアリング株式会社 All Rights Reserved. |