デザイン・ツウ・コストテーブルとは、ある作業について「かくあるべき」という作業のやり方や作業条件に対する加工費用のことです。従って、本書内容も、どこかの現場の作業測定をしたら「こうであった」と いうものではなく、この設備・機械で作業するのに「かけるべき時間・工数 」は、この値が理論的、科学的に「妥当であり世間一般に実証され語られて いる結果である」というデータが基礎テーブルの緒元となっております。 具体的には、各工程別に適用設備の仕様を定めた後、正味のマシンタイム は、主として材料(材質)諸元から加工条件の公式化を経て算出してある。 手扱い時間については、適用機械のワ-クエリヤ設計から作業のやり方と作 業条件を定めて要素動作をWF法で分析、算出し、客観性を維持しています。
「第1章」では、プレス・板金について一般に多く使われている工程、設備 について数表化してある。 単型プレス、順送プレス、ベンダープレスをメイ ン工程とし、それらの前後加工と後処理工程として他の工程を掲載してある。 プレス加工の場合は、数多い工程ごとの測定結果を経て、6つの加工パタ- ンに収録してあります。これによりあらゆる加工形状のものが簡単に工数算出す ることが応用可能。
「第2章」切削加工技術の主たる加工工程として旋削加工、フライス 加工、穴明け加工、研削加工を中心にそれぞれ使用設備及び適用刃物を定めて 正味の作業測定をしてある。適用材質は、S35Cを測定検証ベースとして 記述されています。
「第3章」では、樹脂成形加工の中でもっとも多い射出成形機(インジエク ション)について、数多い変動要素の中からその影響度合を試算整理し最終的 に材質と製品肉厚から時間値が読みとれる様にまとめてあります。成形サイクルタ イムの測定に当たっては、一般理論値のみでは成形品品質が確保できないこと から長期間にわたり成形機と材質ごとの成形条件を定めて所定量の生産条件か ら実際に成形検証した結果を元に理論標準値に変換算定してあります。
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沖縄県宮古島市下地字与那覇出身 法政大学卒 日本電気(NEC)、日本精密機械㈱、ジエムコ日本経営・経営コンサルタントを経て,現在、工業物理学作家。
IE、VE/VD、PFM技法を駆使した製品設計時点に於けるコストのデザイン指導やIT・プロフィット・フロント・コストローディングシステム(PFM)の開発,工法・工程設計技術の指導,開発技術購買の指導, 工場管理最善化指導コンサルティングなど,徹底した三現主義を指導理念に、世界市場に於けるもの作り基準データベースを中核に工場管理会計、管理工学の実践指導グローバルエンジニア。
高度ポリテクセンター・コスト工学講師。東京都大田区田園調布在住。
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