本システムは、産業界で唯一,客観性を維持する標準コスト算定技術マニュアル及び標準コストテーブル便覧(与那覇 三男・著 1992年:初版/アーバンプロデュース)に基づき理論的、科学的にプログラム開発されたソフトウェアです。 著書の根本思想は、トヨタ・カンバン方式で多くの高収益実証がされているIE(生産工学)の標準化思想であり世界標準である科学的作業測定技法(WF法)及びコスト工学の経済性評価技法から著述されております。
上記見積りシステムの各ワークセンターの基準となる技術コストデータベースは、当社、経営コンサルティング事業部スタッフにより手扱い工数は工程作業分析した後、WF法(標準時間測定技法)で測定し、マシンタイムについては技術情報収集時点で、その業界で知られている最新の設備情報や加工技術情報に一定の余裕率を付加した諸条件値を「標準工数・標準時間」とし、これを原単位として扱っています。
構築された技術コスト水準は「この様な条件であれば技術的にできる」という理想状態,つまり加工限界について体系的データが搭載されています。
本システムは,これらコスト水準で設定されたデータベースに対し,合理的な工場運営を維持した時の期待する管理水準を加味し,必達目標コストで実現可能なる最適コストシミュレーションが自在に実行できるようプログラム化されています。
システムの操作や仕組みは、部品図面と生産数量から新規見積りを実行し、部品図の仕様違いによる類似見積りや設変見積り及び生産数量の違いによる再見積りが速やかに意のまま実行できる様になっています。
見積り対象部品は、単部品やAssy品の見積りができ、各工程毎にわずかな条件入力で自動計算し詳細な工数算定明細表と見積書が出力されます。これには三つの機能が搭載されております。
機械加工の例 プレス板金の例 樹脂成形の例 製缶加工の例各工程毎の入力条件により計算出力された,工数算定表には、手扱い時間、機械時間、段取り時間、使用機械能力が自動計算表示され技術見積りの裏付け資料となります。
続いて出力される,コスト見積書には、指定工程の使用機械能力ごとに加工時間、加工費率、段取り費、一般管理販売費比率、利益率などの費用項目が自動計算表示され予算割付や売価、購買の適正なコスト評価資料となります。
更に、実務運用面に於けるシステムの維持管理を容易にするために、時世により変動の激しい材料単価や設備稼働率、人件費、余裕率、加工費率(賃率)、間接費用などの乗率については、標準設定値に対して弾力的にユーザメンティナンスが可能なる様にしてあります。
本システムは、外部調達品の最適調達価格決定の妥当性検討や既存発注品の合理的なコストダウン用として資材・購買部門で、設計出図時点でのコスト作りこみシミュレーション用として開発・購買部門で、受注敗退未然防止用として営業部門でそれぞれ活用され続けられています。
部品図を手にして物づくりを知り尽くし(工程設計)、速攻的にコスト計算結果を求めたりコストシミュレーション機能を備えたソフトウエアーです。コストの理論理屈はともかくコスト精度は落とさず手間のかかる見積もり作業を大幅に軽減したい。出図時点でコストの妥当性やコスト水準を素早く確認したい(VEコスト)というときに、当社であらかじめ標準(基準)として登録してあるコストデータを使って、高精度なコスト計算が容易にできる業種別部品見積りシステムです。
図面属性(材料条件・加工条件仕様)、生産・管理条件を入力することで、加工時間の工程別明細書(標準工数算定明細書)と標準コストの見積り明細書(コストシミュレーション結果)が素早く出力がされます。
部品加工から組立までを開発設計段階でコスト価値保証(採算性)を確実に行い、製造・調達段階では、採算性目標達成までの原価保証の実現を支援するソフトウエアーです。
組織的に客観的なコスト基準の一元化をめざし、徹底したコストの理論武装から社内外共に納得、説得あるコスト管理システムを構築し大きなコストリダクションに役立てたい。というとき当社であらかじめ標準(基準)として登録してあるコストデータを使ってコスト計算やコストシミュレーションすることは勿論、自社の取引環境を勘案しつつ技術条件や管理条件を加味した基準テーブルの設定変更が可能なるシステムです。 実際の見積りアウトプットとしては、工程ごとの工数明細書とコスト見積書、差額解析表、管理目的別CSVファイル、部品別損益計算と図表の出力などコストリダクションに必要な諸管理表が出力されます。 出力されたデータは,OracleやSQLデータベースとの互換性を維持し,既存システムとのコスト管理一元化が可能なるようになっています。
Professional・他国版には、アジア地区版、北米地区版、中南米地区版、欧州地区版、ロシア地区版、中東地区版など世界62ケ国138生産地のコスト基準データがそれぞれ用意されており、生産地選択がアドイン可能になっております。(いずれも日本語システム)
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